【殺人者の顔】ヘニング・マンケル ★☆

 どこでみたか忘れたが「衝撃を受けた」というレビューが目についたので、どんな衝撃が来るのだろうと期待して読んでみた。最近の刑事物(とはいっても本作は1991年の作品ではあるが)、刑事がやたら”人間くさく”、大体は離婚ないし死別して独り身で、結構くよくよ悩んだりするくせに、捜査では妙に大胆になり、必ずと言っていいほどかなり手ひどい…
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【三体】劉慈欣 ★★☆

   「アジア圏の作品として初のヒューゴー賞長編部門に輝いた、現在中国最大のヒット作」というキャプションを見たらこれは是非読まなきゃ、とずっと思っていたがなかなか文庫化しないので諦めamazonで中古単行本を¥1514円で購入した。定価は¥1900+税なので500円ぐらい安く調達できた。中国ではめずらしい本格SFである…
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【これからの日本の論点】日本経済新聞社+個人的”これから”予測

2020年10月21日 1版1刷の表記”ビジネス本”を読んだ。日経新聞の名だたる(私は知らない)編集委員が各々の得意分野に関してレポートを書いたものだ。米大統領選まっさかりの時に発行された本なのでバイデノミクスでどうなるかに関してはあまり言及されていない。そして菅首相誕生直後なのでスガノミクスに関してもあまり語られていない。…
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【虹色の童話】宇佐美まこと ★★☆

読み逃していた宇佐美まことのデビュー2作目【虹色の童話】を今頃読んでみた。解説によればこの人は2006年【るんびにの子供】で『幽』というホラー雑誌の初回怪談文学賞短編部門大賞を受賞している。以降2008年の本作に続き【入らずの森】、【愚者の毒】とホラー系の作品を上梓している。最近はホラーというよりもファンタジーに近いものを書いて…
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【聖者が街にやって来た】宇佐美まこと ★★★

 宇佐美まこと【聖者が街にやって来た】を読んだ。ホラー作家としてスタートしたが、最近の作品はファンタジー系ミステリーとでも呼ぼうか。周到な伏線、最期にはきっちりと落ちる理路整然さ、そしてホロッと泣かせるストーリーテリングは健在だ。めぐまれない家庭環境で生きることを強いられる子ども達、さらにはネグレクトに近い環境で育つ可愛そうな子…
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【蒼き山嶺】馳星周 ★★★★★

 超久しぶりに馳星周を読んだ。超感動のある意味青春小説だった。2日で読んだ。新宿の裏社会とかの題材が得意な作家でひところは結構はまっていたが、馳星周は”卒業”みたいな感覚で永年手にしたことはなかった。本作【蒼き山嶺】はたまたまamazonのなにかのページで目にした本の表紙の写真が気に入り、しかも作者は馳星周なのに、ちっとも馳星周…
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【さよならを待つ二人のために】ジョン・グリーン ★★★★

 「(アメリカン)ヤングアダルト」というジャンルらしい。その分野の騎手と言われているらしい、ジョン・グリーンの【さよならを待つ二人のために】を読んだ。原題は【The Fault in Our Stars】。「我らの星々(つまり宇宙)の中の不良品」というような意味だろうか。癌に冒された主人公は自らを「副作用」と呼ぶ。人類は永い時間…
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【法廷遊戯】五十嵐律人 ★★★★☆

 五十嵐律人【法廷遊戯】を3日間で読んだ。メフィスト賞受賞の他、amazon、読書メーター、honto推理・ミステリー、NetGalleyリクエスト・レビュー数総合、の4つのランキングでも1位をもぎ取っているらしい。とっても面白かった。そして最後はちょっとうるっときた。論理は完璧だ。ひとつの矛盾だけを除いて。それは最後の2章を読…
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【オルタネート】加藤シゲアキ ★★★☆

 ニュースの加藤シゲアキの【オルタネート】。直木賞候補にノミネートされたと聞いてミーハー気分で読んでみた。とはいえ、この人は結構ちゃんと小説を書く人で以前にも【ピンクとグレー】、【チュベローズで待っている】を読んで、そこそこ良かったと記憶している。登場人物達のそのときそのときの心象を間接的に表現するちょっとした情景描写は…
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新春所感

 当社は11月決算なので毎年12月は結構PCに貼り付いて決算・申告作業をしなくてはいけない。今年は前もってデータを整理していたので案外早く終わって既にetax、eltaxで申告書を送信完了した。あとは来週に税を納めれば完了。順調順調。(12月20日頃)  というわけで今日は大晦日。もうすぐ紅白が始まる。子供夫婦4匹、孫4匹を迎え10名…
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【死者の雨】ベルナール・ミニエ ★★★

 ベルナール・ミニエのおそらく永く続くことになるであろう警部マルタン・セルヴァズシリーズの2作目、【死者の雨】を読んだ。前作でデピュー作である【氷結】では、ピレネー山中の人里離れたの崖に建つヨーロッパ随一の凶悪サイコパス犯罪者を収容する冷たく凍えるおどろおどろしい牢獄、ヴァルニエ精神医療研究所を舞台としたスリラー仕立てのサス…
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【アフターデジタル】藤井保文・尾原和啓

 たまにはビジネス書と思い、表記共著者の【アフタデジタル】(中古2020年8月第15刷、¥2008円)を読んだ。なにいってるか全然わからなかった!いかにも最先端を走っているような、たいへんかっこいい言葉がバカバカ羅列されていくが、結局は中国や東欧の一部の国の”ほんのいくつかの”成功事例を紹介しているだけだ。それをとってつけた…
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【盤上の向日葵】柚月裕子 ★★★★

 2018年本屋大賞2位の柚月裕子【盤上の向日葵】を読んだ。このころからだろうか、あまり話題になることの無かった将棋の話がしきりに取り沙汰されるようになったと思う。まさに時宜を得た作品だ。上巻では思わず涙ぐむリリックなシーンが多く、その勢いで下巻に読み進んだが、下巻では一転、賭け将棋の世界で命を削る男達のハードでスリリングな展開…
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【ブラックボックス】マイクル・コナリー ★★☆

マイクル・コナリー【ブラックボックス】を読んだ。この人の作品は以前【贖罪の街】、それ以前に【スケアクロー】を読んだが、重ねる毎に”つまらなく”なってきている。【贖罪の街】の書評ブログでも書いたが、本作【ブラックボックス】では文章がよりAIで書かれた感が強くなっており、”豊かな叙情表現”などとはまったく無縁のストーリー展開で、とこ…
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【流浪の月】凪良ゆう ★★★★

 2020年度本屋大賞受賞の凪良ゆう【流浪の月】を惹き込まれて読んだ。もともとがBL作家として売り出した凪良ゆうだが、最近は一般(?)小説の分野で評価が高まっているようだ。表紙帯の裏に何人かの書店員の感想が書いてあるが、「読み終わって、少し泣いて、放心した。悲しいのとも違うこの感情をなんと呼べばいいのかわからない・・・」とい…
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【あの日、君は何をした】まさきとしか ★★★

 表紙にづらづらとならぶ惹きのキャプションにつられて新品を購入して読んでみた。やはり日本語の本は読みやすい。ほぼ数日で読んだ。英語→日本語ならまだ頭に入って来やすいのだが、北欧言語→日本語や東欧→日本語だとフィルターを通して物語りを読んでいるようで、スパッと来ないことが多い。登場人物の名前のなじみのなさ、出てくる土地に対するイメ…
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【ネメシス復讐の女神】ジョー・ネスボ ★★

 ジョー・ネスボの【コマドリの賭け】、【スノーマン】にあてられ、極めつけは【ザ・サン】で、この作家に対する自分の個人的評価はたいへん高かったが、本作【ネメシス復讐の女神】では、わるいけど、さほど惹きつけられるものは無かった。推理小説としての重奏的かつ輻輳的展開はやはりさすがだし、この刑事ハリー・ホーレのシリーズを次作に繋げる連続…
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【ヤルダバオートの聖域】ヤマダマコト ★★★☆

 セルフパブリッシュの作家ヤマダマコトという人の【ヤルダバオートの聖域】をkindleで読んだ。前も書いたと思うが、docomo永年の利用者特典キャンペーンで1年間だけ無料でamazon prime会員となったので、(正直言ってprimeのコンテンツはやはりサブスクなりのレベルだが)無料でダウンロードしたのがこの作品だ。 ・・、…
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【13階段】高野和明 ★★★★

 【ジェノサイド】がとっても印象的な高野和明の芥川賞受賞作【13階段】を読んだ。冤罪により死刑宣告された男に死刑の執行決定が迫る中、二人の男達が冤罪を晴らす証拠を追い求める物語だ。昔、確かジョン・グリシャムだったと思うが、同じような設定のサスペンスを読んだことがあるが、その時は冤罪を晴らすヒーローはひとりの弁護士だった。サスペンス/…
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【ボニン浄土】宇佐美まこと ★★★★★

 小笠原諸島は昔無人の島々だった。江戸時代には無人島(ぶにんしま)と呼ばれていた。偶然か意図してか、最初そこに移植してきた欧米系やハワイ系のほんのわずかばかりの人々がいた。そして「無人」(ムニン)という発音が「ブニン」となり「ボニン」と変異していったという。実際に「Bonin Islands」で検索すれば小笠原諸島に関わる記事がずら…
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