【わが心のジェニファー】浅田次郎 ★☆

 久しぶりに泣かせの(個人的感想による修飾)浅田次郎の本を読んだ。出だしはすごく好みの感じではじまり、期待を高めて読み始めたが、ん~~、何をやりたいのかわからん。最後はさすがにチラッと泣けたけど、ちょっと無理があるのでは? 早い話が、日本びいきの恋人にプロポーズしたら、受ける条件として日本へ旅行にいくように言われたニューヨーカー…
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【神は銃弾】ボストン・テラン ★★

 なぜかボストン・テランの作品を相次いで3冊買った。1冊目は【音もなく少女は】。そして本作【神は銃弾】が2冊目だ。amazonでひとつ買うと「おすすめ品」という事で同じ作者のものがリコマンド表示されて、題名や説明が結構引きつけるので何も考えず買ってしまったのだとおもう。  1冊目に読んだ【音もなく少女は】の方が、この作者のどう…
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【音もなく少女は】ボストン・テラン ★★☆

 あくまで個人的趣味である。ボストン・テランという人はアメリカでは高名な作家のようだ。だから、高くは無い評価をしたのは、あくまで個人的好みの問題で、世の中の標準的評価とは大きく異なるのだと思う。訳がわるいのか、”文学的”で大仰な表現がかえってしらけさせる。いわれの無い暴力にさらされる女達の不屈の戦い、と言ったらいいのだろうか?も…
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【隣の家の少女】J・ケッチャム ★★★

 胸くその悪さに、いったん頁を繰る手を止め活字から目を離し、次が読みたくない、よくこんな残酷な事を書けるな、と思いつつも、しばし休み結局は元の頁に戻り、読み進み、気が付いたらほぼ一気読みだった。読ませる・・というコンテンツに関しては、文字で綴られた媒体としてはこれほどの引力を持ったものはそうは無いだろう。ホラーとは違う。”怖…
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【容疑者】ロバート・グレイス ★★★

 アメリカ探偵作家クラブ生涯功労賞を受賞したロバート・グレイスという人の、犬と人間の”絆”を描いたサスペンス【容疑者】を読んだ。  アフガニスタンで爆発物探知犬として役についていたマギー、メスのジャーマンシェパード40Kgの大型犬は、ハンドラーで相棒であるピートと共に部隊の先頭に立って爆発物を探知しているさなかに、突然の敵の攻…
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【少女たちは夜歩く】宇佐美まこと ★★★☆

 宇佐美まこと【少女たちは夜歩く】は、地方小都市松山の市街地の真ん中にシンボルのように存在する、まさに本書での表現「お椀を伏せたような」丸く小高い山、松山城を擁するので地元では「城山」と呼ばれる緑深い地域にまつわるオムニバスホラー短編集だ。実は短編集と見えるが、その実は巧妙に作られたりっぱな長編小説だった。  この人の書くもの…
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【沼の王の娘】カレン・ディオンヌ ★★★★★

 ”自然環境などをテーマにしたスリラー”(本書解説より)など3冊の著作があり、本書でバリー賞最優秀賞を受賞したという1953年生まれのカレン・ディオンヌ作、【沼の王の娘】を読んだ。個人的な趣味で言えば満点である。そう思って読了したら、なんと近々映画化されると書いてあるじゃありませんか!自分の見立ても決して間違っていないのだと、妙…
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【贖罪の街】マイケル・コナリー ★★★

 【贖罪の街】という題名に釣られて、なんやらとってもすんごいヒューマニズム的な事がかいてあるのかなと思ってコナリーを読んだ。原題は【The Crossing】なので、どうしてこの原題が邦訳の題名になるのかと、ちょっと詐欺にあったかんじ。元刑事が被告の弁護士側の調査員となって被告の無実を晴らす、という内容だが、題名の”Crossi…
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【白墨人形】C・J・チューダー ★★★★

 スティーブン・キングの【スタンド・バイ・ミー】の明瞭なオマージュ、と宣言してもいいだろう。イギリスの女性新人作家(約47才)C・J・チューダーの【白墨人形】を読んだ。前から読みたかったがいつものように、格安な文庫本、しかもそれがある程度古本としてさらに安くなってから買おうと思っていたが、読みたい本に限ってなかなか文庫化されない…
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【悪の猿】J・D・バーカー ★★★☆

 アメリカの新鋭作家、J・D・バーカーという人の書いた【悪の猿】を読んだ。サイコ・サスペンス・スリラー・ミステリと言えるだろう。サイコを帯びた連続殺人犯を追う刑事達、という話だ。これはホントによくあるパターンだ。挙げれば切りが無いくらいだ。犯人は必ず、平気で残酷な事をするが、常に用意周到計画的で持てる知識技術は高く、紳士的だ。ま…
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【償いの雪が降る】アレン・エスケンス ★★★★☆

 冒頭の数頁を読み始めた時点で『これは好きなタイプの小説だ』と思った。作者は複数の大学でジャーナリズムと法学の学位を取り、創作を学び、しかも25年間刑事弁護士として働き、今は引退しているという。そのアレン・エスケンスという人が本国アメリカで2014年に出したデビュー作が本作であり、バリー賞という賞と併せて3つの賞を受賞していると…
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【兄弟の血】アンデシュ・ルースンド&ステファン・トゥンベリ ★★★★

 スェーデンを震撼させた連続銀行強盗事件の実話を題材にした【熊と踊れ】で暴力的な父の元で育った三兄弟のとってもスリリング(この語彙は解説より)だが、またとっても哀しい物語を描いたアンデシュ・ルースンド&ステファン・トゥンベリの期待の続編【兄弟の血】を読んだ。  アンデシュ・ルースンドの作品は【制裁】、【三秒間の死角】、【ボック…
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【蜜蜂と遠雷】恩田睦 ★★★★

 文庫本がそのうち出るだろうと思って待っていても一向に出ない。しびれを切らしてそこそこ値下がりした中古本を取り寄せて読んだ。それでも送料込みで1000円台だ。  耳で聞く”音楽”というものの”感動”を”音”ではない媒体で伝える、というチャレンジを成功させた名作と言えるだろう。このタイプで過去に自分がすごく感動したのが、一色まこ…
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【天体議会】長野まゆみ ★

 長野まゆみの”星の王子様”と裏表紙の紹介文に書いてあったので、か~るく読んでみた。結論ーどこが!っていうか星の王子様そのものはどういうのだっけ?ということで、とにかく個人的な好みではまったく面白くなかった。  やたら漢字が多く、読みにくい。いちおうSFの体裁をとってあるので、その未来だか異世界だかの事物を表す手段のひとつ…
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【ミレニアム5復讐の炎を吐く女】ダヴィド・ラーゲルクランツ ★★★

 この小説により北欧小説が脚光を浴びることになった、スティーグ・ラーソンの世界的ヒット【ミレニアム】の続編【ミレニアム5復讐の炎を吐く女】を呼んだ。周知のようにラーソンはこのヒット作を第3巻まで書いた後に死んでしまった。それを引き継ぎ【ミレニアム4蜘蛛の巣を払う女】を(ラーソンの筆致を研究し限りなく似せて)書いたのがラーゲルクラ…
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【ホモ・デウス】ユヴァル・ノア・ハラリ

 【サピエンス全史】で有名なハラリというイスラエルの人の新作【ホモ・デウス】を読んだ。解説の言葉を借りれば、前作は人類(著者は「サピエンス」と呼ぶ)の”来し方”を顧みたのに対して、本作ではその”行く末”を見据える。歴史、宗教、科学、文学、果ては娯楽に至るまで広大なジャンルにわたる知見を引き合いに出す著者の博識はすばらしい。特に上…
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【北氷洋】イアン・マグアイア ★★★★

 今から160年前!1859年の凍てつく北氷洋に鯨を求めて向かうイギリスの捕鯨船。もちろん帆船である。乗組員のほとんどは陸では喰っていけない荒くれ男達だ。噎せ返るような体臭、吐き気を催す糞尿の臭いに纏わりつかれ、アザラシの血と脂と腐肉の獣臭が充満する狭い世界が彼らの舞台だ。  当時の英領インドで軍医をしていた若いサムナーは…
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【七人のイブⅠ・Ⅱ・Ⅲ】ニール・スティーヴンスン ★★★

 ビル・ゲイツ、オバマが絶賛したと言われる【七人のイブ】Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの全3冊、2段組の文字だらけの、延べおおよそ1000頁にのぼる濃密かつ長大な超ハードSFを、毎年11月決算の会社申告を済ませなければいけない年末年始のこの忙しい合間を盗んでようやく読み終わった。  というの嘘で、あまりの文章量に、自分の読破力が未熟すぎて、実はⅢ…
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【骨を弔う】宇佐美まこと ★★★

 さすが宇佐美まことである。周到に用意された伏線、破綻の無い登場人物達の心の動き、エピソードを丹念に積み重ねたあげくの1点への収束、十分な事前調査、そしてなにより、主人公達へのこよない愛しみ。これらは宇佐美作品のどれにも通底する特徴だ。  本作ではたいへん(実験的と言おうか)面白い仕掛けがされている。「宇佐美まこと」本人の…
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【乱反射】貫井徳郎 ★

 あれっ?貫井徳郎ってこんな温い(ぬるい)作品を書くんだっけ?と思ったら、どうもこの人の作品は読んだことがないのかもしれない。登場人物達の心の動きを丁寧に説明しているのはわかるが、特に感動も呼ばないし、意外な展開ってやつも無い。中盤まで読んでいやな予感がしたが、案の定中盤以降は中盤までの流れをただ逆流しただけだった。  一…
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