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本が無いと(恐らく)人生はとっても味気ないのだろう、と真剣に思い込んでいる、読書好きおじさんのブログです。
時には、政治や世界の平和などについて熱く語ります。
(株)横浜コンビニエンスという会社をやっておりまして、写真は当社の入居するビルです。

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タイトル 日 時
【隣の家の少女】J・ケッチャム ★★★
【隣の家の少女】J・ケッチャム ★★★  胸くその悪さに、いったん頁を繰る手を止め活字から目を離し、次が読みたくない、よくこんな残酷な事を書けるな、と思いつつも、しばし休み結局は元の頁に戻り、読み進み、気が付いたらほぼ一気読みだった。読ませる・・というコンテンツに関しては、文字で綴られた媒体としてはこれほどの引力を持ったものはそうは無いだろう。ホラーとは違う。”怖い”のでは無い。”胸くそがわるくなる”のだ。こんな本をいつも読んでいたら頭がおかしくなりそうだ。という事で衝撃度は満点だが、個人的な評価としては敢えて減点で★三つ... ...続きを見る

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2019/06/18 12:31
【容疑者】ロバート・グレイス ★★★
【容疑者】ロバート・グレイス ★★★  アメリカ探偵作家クラブ生涯功労賞を受賞したロバート・グレイスという人の、犬と人間の”絆”を描いたサスペンス【容疑者】を読んだ。  アフガニスタンで爆発物探知犬として役についていたマギー、メスのジャーマンシェパード40Kgの大型犬は、ハンドラーで相棒であるピートと共に部隊の先頭に立って爆発物を探知しているさなかに、突然の敵の攻撃に見舞われた。銃撃戦でピートは死に、マギーも重傷を負った。相棒であり仲間であるピートを失ったマギーは牙を剥きうなり声を発して、ピートに近寄る者達を威嚇するのであ... ...続きを見る

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2019/06/12 15:45
【少女たちは夜歩く】宇佐美まこと ★★★☆
【少女たちは夜歩く】宇佐美まこと ★★★☆  宇佐美まこと【少女たちは夜歩く】は、地方小都市松山の市街地の真ん中にシンボルのように存在する、まさに本書での表現「お椀を伏せたような」丸く小高い山、松山城を擁するので地元では「城山」と呼ばれる緑深い地域にまつわるオムニバスホラー短編集だ。実は短編集と見えるが、その実は巧妙に作られたりっぱな長編小説だった。  この人の書くものはどの作品も、愛媛県の風物や習俗、そして自然を題材としている。その徹底ぶりにはもはや畏敬の念を抱かざるを得ない。宇佐美まことの本で多少なりとも愛媛にかすっていない... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2019/06/08 17:39
【沼の王の娘】カレン・ディオンヌ ★★★★★
【沼の王の娘】カレン・ディオンヌ ★★★★★  ”自然環境などをテーマにしたスリラー”(本書解説より)など3冊の著作があり、本書でバリー賞最優秀賞を受賞したという1953年生まれのカレン・ディオンヌ作、【沼の王の娘】を読んだ。個人的な趣味で言えば満点である。そう思って読了したら、なんと近々映画化されると書いてあるじゃありませんか!自分の見立ても決して間違っていないのだと、妙な慰めを覚えた。  娘と父親の対決である。しかも、その父は14才の少女を誘拐し、ミシンガン湖の北、カナダとの国境近くの寒さ厳しい山中の湖沼近くの掘っ立て小屋(「... ...続きを見る

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2019/05/23 17:40
【贖罪の街】マイケル・コナリー ★★★
【贖罪の街】マイケル・コナリー ★★★  【贖罪の街】という題名に釣られて、なんやらとってもすんごいヒューマニズム的な事がかいてあるのかなと思ってコナリーを読んだ。原題は【The Crossing】なので、どうしてこの原題が邦訳の題名になるのかと、ちょっと詐欺にあったかんじ。元刑事が被告の弁護士側の調査員となって被告の無実を晴らす、という内容だが、題名の”Crossing”とは、容疑者を罪に問う警察や検察側の陣営から、容疑者の罪を否定しようとする弁護側の陣営へと180度態度を変える事、言ってみれば”寝返り”の事を、アメリカの刑... ...続きを見る

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2019/05/23 16:29
【白墨人形】C・J・チューダー ★★★★
【白墨人形】C・J・チューダー ★★★★  スティーブン・キングの【スタンド・バイ・ミー】の明瞭なオマージュ、と宣言してもいいだろう。イギリスの女性新人作家(約47才)C・J・チューダーの【白墨人形】を読んだ。前から読みたかったがいつものように、格安な文庫本、しかもそれがある程度古本としてさらに安くなってから買おうと思っていたが、読みたい本に限ってなかなか文庫化されない、という例に漏れず、待っても待っても文庫化されないので、業を煮やして、ついに夏目書房というところから送料込み1360円で購入した。新品値段は2250円+税だから約... ...続きを見る

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2019/05/14 15:53
【悪の猿】J・D・バーカー ★★★☆
【悪の猿】J・D・バーカー ★★★☆  アメリカの新鋭作家、J・D・バーカーという人の書いた【悪の猿】を読んだ。サイコ・サスペンス・スリラー・ミステリと言えるだろう。サイコを帯びた連続殺人犯を追う刑事達、という話だ。これはホントによくあるパターンだ。挙げれば切りが無いくらいだ。犯人は必ず、平気で残酷な事をするが、常に用意周到計画的で持てる知識技術は高く、紳士的だ。まるでスーパーマンのよう。それに立ち向かう訳ありの刑事。まあ、ステレオタイプである。  しかし本作の特色としては、その残虐具合が半端ない。それと、事態の進展の合間... ...続きを見る

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2019/05/02 13:26
【償いの雪が降る】アレン・エスケンス ★★★★☆
【償いの雪が降る】アレン・エスケンス ★★★★☆  冒頭の数頁を読み始めた時点で『これは好きなタイプの小説だ』と思った。作者は複数の大学でジャーナリズムと法学の学位を取り、創作を学び、しかも25年間刑事弁護士として働き、今は引退しているという。そのアレン・エスケンスという人が本国アメリカで2014年に出したデビュー作が本作であり、バリー賞という賞と併せて3つの賞を受賞しているという。逆算すると少なくとも50代で初めて本を出したのだと思われるが、その割には18才の若い主人公のヴィヴィッドな感覚が良く表現されている。 ...続きを見る

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2019/04/09 14:39
【兄弟の血】アンデシュ・ルースンド&ステファン・トゥンベリ ★★★★
【兄弟の血】アンデシュ・ルースンド&ステファン・トゥンベリ ★★★★  スェーデンを震撼させた連続銀行強盗事件の実話を題材にした【熊と踊れ】で暴力的な父の元で育った三兄弟のとってもスリリング(この語彙は解説より)だが、またとっても哀しい物語を描いたアンデシュ・ルースンド&ステファン・トゥンベリの期待の続編【兄弟の血】を読んだ。  アンデシュ・ルースンドの作品は【制裁】、【三秒間の死角】、【ボックス21】等を読んだが、特筆すべきは今回の共著者ステファン・トゥンベリこそは強盗事件を起こした三兄弟と実の兄弟であった事だ。先の連続銀行強盗事件に関わった兄弟は実は... ...続きを見る

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2019/03/31 15:16
【蜜蜂と遠雷】恩田睦 ★★★★
【蜜蜂と遠雷】恩田睦 ★★★★  文庫本がそのうち出るだろうと思って待っていても一向に出ない。しびれを切らしてそこそこ値下がりした中古本を取り寄せて読んだ。それでも送料込みで1000円台だ。  耳で聞く”音楽”というものの”感動”を”音”ではない媒体で伝える、というチャレンジを成功させた名作と言えるだろう。このタイプで過去に自分がすごく感動したのが、一色まこと【ピアノの森】(全26巻)というコミックがある。とあるスーパー銭湯に置いてあったので、風呂と風呂の合間に1巻から読み始めたら、感動の涙に襲われ読むのを止められな... ...続きを見る

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2019/03/18 12:54
【天体議会】長野まゆみ ★
【天体議会】長野まゆみ ★  長野まゆみの”星の王子様”と裏表紙の紹介文に書いてあったので、か〜るく読んでみた。結論ーどこが!っていうか星の王子様そのものはどういうのだっけ?ということで、とにかく個人的な好みではまったく面白くなかった。  やたら漢字が多く、読みにくい。いちおうSFの体裁をとってあるので、その未来だか異世界だかの事物を表す手段のひとつとしてだか、言葉に二重の意味を持たせているという作者の”気取り”の顕れだかしれないが、漢字にわざわざ異なる意味を持つルビを振っている。例えば、「自動車」には「ミシ... ...続きを見る

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2019/02/24 12:21
【ミレニアム5復讐の炎を吐く女】ダヴィド・ラーゲルクランツ ★★★
【ミレニアム5復讐の炎を吐く女】ダヴィド・ラーゲルクランツ ★★★  この小説により北欧小説が脚光を浴びることになった、スティーグ・ラーソンの世界的ヒット【ミレニアム】の続編【ミレニアム5復讐の炎を吐く女】を呼んだ。周知のようにラーソンはこのヒット作を第3巻まで書いた後に死んでしまった。それを引き継ぎ【ミレニアム4蜘蛛の巣を払う女】を(ラーソンの筆致を研究し限りなく似せて)書いたのがラーゲルクランツだ。4を読んだ時にはラーソンと比べて全くの別物で、ラーソンほど面白くもなく興奮もなく感動もない、と思ったが、あれから時間が経ちすぎてご本尊ラーソンのニュアンス... ...続きを見る

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2019/02/22 16:00
【ホモ・デウス】ユヴァル・ノア・ハラリ
【ホモ・デウス】ユヴァル・ノア・ハラリ  【サピエンス全史】で有名なハラリというイスラエルの人の新作【ホモ・デウス】を読んだ。解説の言葉を借りれば、前作は人類(著者は「サピエンス」と呼ぶ)の”来し方”を顧みたのに対して、本作ではその”行く末”を見据える。歴史、宗教、科学、文学、果ては娯楽に至るまで広大なジャンルにわたる知見を引き合いに出す著者の博識はすばらしい。特に上巻で示される様々な統計数字がすごい。どきりとさせまた胸が痛くなる現実を否応なく提示される。その一例を挙げよう。世界の大型動物の合計体重は、人間3億トン、野生の大型... ...続きを見る

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2019/02/16 12:13
【北氷洋】イアン・マグアイア ★★★★
【北氷洋】イアン・マグアイア ★★★★  今から160年前!1859年の凍てつく北氷洋に鯨を求めて向かうイギリスの捕鯨船。もちろん帆船である。乗組員のほとんどは陸では喰っていけない荒くれ男達だ。噎せ返るような体臭、吐き気を催す糞尿の臭いに纏わりつかれ、アザラシの血と脂と腐肉の獣臭が充満する狭い世界が彼らの舞台だ。  当時の英領インドで軍医をしていた若いサムナーは軍医長の非道により軍を追われ、阿片中毒となり、バクスターに雇われこの捕鯨船ヴォランティア号の船医として乗船することになった。  鯨油から石油へと燃料素材が変わっ... ...続きを見る

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2019/02/01 11:28
【七人のイブT・U・V】ニール・スティーヴンスン ★★★
【七人のイブT・U・V】ニール・スティーヴンスン ★★★  ビル・ゲイツ、オバマが絶賛したと言われる【七人のイブ】T・U・Vの全3冊、2段組の文字だらけの、延べおおよそ1000頁にのぼる濃密かつ長大な超ハードSFを、毎年11月決算の会社申告を済ませなければいけない年末年始のこの忙しい合間を盗んでようやく読み終わった。  というの嘘で、あまりの文章量に、自分の読破力が未熟すぎて、実はV巻400頁の後半は、絶対やってはいけない飛ばし読みをしてしまった!  いや、すごいのよ!私の力ではこの文章を読み切ることが出来ませんでした。この事態に陥ったのは... ...続きを見る

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2019/01/19 11:12
【骨を弔う】宇佐美まこと ★★★
【骨を弔う】宇佐美まこと ★★★  さすが宇佐美まことである。周到に用意された伏線、破綻の無い登場人物達の心の動き、エピソードを丹念に積み重ねたあげくの1点への収束、十分な事前調査、そしてなにより、主人公達へのこよない愛しみ。これらは宇佐美作品のどれにも通底する特徴だ。  本作ではたいへん(実験的と言おうか)面白い仕掛けがされている。「宇佐美まこと」本人の大ファンであるという女性が登場人物の一人として出てきて、序盤折りに触れて宇佐美作品がどれほど面白いかという劇中劇のような話題が紹介されるが、これはてっきりCMのた... ...続きを見る

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2018/11/23 13:14
【乱反射】貫井徳郎 ★
【乱反射】貫井徳郎 ★  あれっ?貫井徳郎ってこんな温い(ぬるい)作品を書くんだっけ?と思ったら、どうもこの人の作品は読んだことがないのかもしれない。登場人物達の心の動きを丁寧に説明しているのはわかるが、特に感動も呼ばないし、意外な展開ってやつも無い。中盤まで読んでいやな予感がしたが、案の定中盤以降は中盤までの流れをただ逆流しただけだった。  一応、妻夫木聡、井上真央主演で今年の9月に放送されたらしいし、累計17万部、日本推理作家協会賞受賞とあるが、なんだろう?言いたいことはわかるが、決して、帯にある『あ... ...続きを見る

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2018/11/10 15:48
【ブルックリンの少女】ギヨーム・ミュッソ ★
【ブルックリンの少女】ギヨーム・ミュッソ ★  『最後の最後までまったく予期していなかったどんでん返しに読者は意表を突かれる』という帯のキャプション、しかもフランスNo.1作家と書いてあるじゃないですか。【ブルックリンの少女】を読んでみました。  結論としては、まあ特に新しいものは何もない!どんでん返しってたって、はじめにどんでん返しありき、という構成でつくられているので、物語の出来事全体がそのための”枝葉”という感を免れない。謎解き小説としての手順はオーソドックスに踏んでいるものの、だから何?という感じ。  ということで、... ...続きを見る

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2018/11/03 14:15
【月光】誉田哲也 ★★★
【月光】誉田哲也 ★★★  だいたいが残虐な殺人事件で幕を開ける刑事物を書く作家ということで定着している誉田哲也のいっぷう趣の異なるミステリーを読んだ。帯に『衝撃のR18ミステリー』などと書いてあるものだから、どれだけエロい話が出てくるのかと期待したが、まあその面では特筆するほどではなかった。 ...続きを見る

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2018/10/12 14:32
【航路】コニー・ウィルス ★★
【航路】コニー・ウィルス ★★  ヒューゴ賞・ネビュラ賞・ローカス賞をばかばかとっているコニー・ウィリスという人の【航路】を読んだ。本書ではローカス賞を受賞している。NDE(NearDeathExperience)=臨死体験を題材としたたっぷり分厚な上下巻だ。題名の【航路】から想像してなにやら壮大な、臨死の旅の物語かな、思ったのだが、だいぶ違っていた。原題は【Passage】=通路だ。その方が内容を的確に表していると思う。  NDEを研究する認知心理学者のジョアンナは、脳神経科学という面からNDE現象を解析しようとす... ...続きを見る

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2018/10/12 09:44

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