【展望塔のラプンツェル】宇佐美まこと ★★★★☆

 今や何作家かわからない宇佐美まこと【展望塔のラプンツェル】を読んだ。今度はホラーではなく、おそらくファンタジーになるのかな。この人はホントによく調べて書くから、中で語られるひとつひとつの事々に説得力があり、もちろん架空の小説ではあるが、そういうことが実際にあるかも、と思わされる。止まらない児童虐待の事件が報道される。児童虐待防止に…
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【カササギ殺人事件】アンソニー・ホロヴィッツ ★★☆

 アンソニー・ホロヴィッツという東欧ぽい姓の、基本的には脚本が得意らしいイギリスの作家の本屋大賞1位他麗々しいキャッチがならぶ【カササギ殺人事件】を読んだ。購入したのは他の本の解説か何かに、この【カササギ殺人事件】がすばらしい、というような事を書いてあったからだ。本屋で平積みされているのを見て思い出して、じゃそれならば、と期待して買…
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【新春熱血投稿2020】

 今年はオリンピックイヤーだ。ごった返すのかな?前回の昭和39オリンピックの時は自分は13才の中1だったが、賑わいはまったく記憶が無い。白黒TVが短期間で普及し、いわば戦後の経済成長の一因となったことを知るのは後の話だ。人口縮小に悩む今日では考えられないほど、貧しくアナログ一本槍ではあったけれどすさまじくエネルギッシュな時代だったのだろ…
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【クリスマスに少女は還る】キャロル・オコンネル ★★★★

 「後にも先にもこんな物語に出会ったたことがない。私にとって人生第1位は間違いなくこの作品だ!」なんて帯に書いてあれば誰でも読んでみたいと思うだろう。裏表紙には「・・・。巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。新鋭が放つ超絶の問題作!」とある。で、読んだ。ミステリやサスペンスにつきもののドキドキ感はあまりない。よくある誘拐モノだ…
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【渇きと偽り】ジェイン/ハーパー ★★★★

 イギリス生まれでオーストラリアに移住し、英豪両方の国籍を持つジェイン・ハーパーという人が書いた処女作、英国推理作家協会賞受賞の【渇きと偽り】を読んだ。むかし、ある事件により、故郷を追われるように出た主人公が当時の親友の死を弔うために20年ぶりに生まれ育った町に帰る、という話だ。同じような設定の、確かアメリカの作家の本を読んだ記憶が…
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【臨床真理】柚月裕子 ★★★☆

 2008年このミス大賞受賞の柚月裕子のデビュー作【臨床真理】を読んだ。柚月裕子という作家の名前は知らなかったが、【虎狼の血】、【慈雨】、【盤上の向日葵】という題名は本屋だかamazonだかで何回か目にしたことがあったので、彼女はこのデビュー作後結構なヒット作を書いているらしいことが分かる。 しかし解説のよいしょっぷりが鼻に付きシラ…
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【わが母なるロージー】ピエール・ルメートル ★★★

 【その女アレックス】でいきなり読者を異次元に放り込んでしまった、ルメートルの”箸休め”的中編【わが母なるロージー】を読んだ。愛すべきカミーユ警部の再登場なので、それなりに面白く読みはしたが、ほぼ最初の頃から、こうなんだろうな、と思っていたことが、最後に、やっぱり、という期待を裏切らない終わりになっているのは、期待外れだった。 別に…
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【影裏】沼田真祐 ★★★

 芥川賞・文学界新人賞受賞、2020年映画化決定の沼田真佑、【影裏】を読んだ。この薄い本には前記受賞作【影裏】という短編の他に、【廃屋の眺め】、【陶片】という2つの短編が収録されている。いすれも(なにをしてそうだかは定義できないのではあるが、とりあえず卑近な表現を使えば)”オーソドックス”な性から多少はずれた人達が絡んでくる話だ…
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【悪寒】伊岡瞬 ★★★

 宮仕えのサラリーマン。経営者一族の身内同士の醜い覇権争いが繰り広げられる。あるスキャンダルのスケープゴートに仕立てられ、関連会社に出向させられた。雪国の小さな支店勤務のため妻と娘を残して単身赴任して苦境に耐えている。支店長代理という名ばかりの役職は、一営業マンとなんら変わらない。慣れない土地での慣れない仕事。営業成績も振るわず、唯…
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【沈黙の少女】ゾラン・ドヴェンガー ★★★★

 ゾラン・ドヴェンガーというクロアチア出身のドイツ人作家の【沈黙の少女】を読んだ。原題【STILL】、まさに【沈黙】だ。この単語にこそ本書に潜む、頑固なまでの憤怒が込められている。憤怒は本書の最初からに底流としてあるが、それは最後まで読んではじめて、マトリョーシカのようにくるまれた憤怒の重奏であったことが理解出来る。 両親がたまたま…
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【ハンティング】カリン・スローター ★★☆

 女性を誘拐し強姦殺人におよぶ。そんな話はフィクションであれ実際の出来事であれ、もう最近は(こう言ってはいけないのだろうけど)慣れちゃって、ああ、また起こったか、またこんな小説か、とつかの間の関心を得ることはあっても、間もなく次から次に新発するイベントに埋もれてしまう。そして作家達は”小説より奇なる事実”を越えようと、より、猟奇…
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【罪の声】塩田武士 ★★★☆

 小栗旬と星野源共演による映画化決定!・・の塩田武士【罪の声】を読んだ。数々の賞も受賞している。  裏帯には文芸/ミステリー/ノンフィクションの「ジャンルを超え」た超話題作とある。事件は完全にグリコ・森永事件をなぞり、当時起こった事を忠実に再現している、らしい。作中ではグリコが「ギンガ」、森永が「萬堂」と置き換えられ、他の被害…
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【その雪と血を】ジョー・ネスボ ★★★★

 ノルウェーの作家ジョー・ネスボの【その雪と血】を読んだ。解説によると「パルプ・ノワール」というジャンルだそうだ。ザラ紙に書き殴られた犯罪小説、というぐらいの意味らしい。最近相次いで読んだネスボの作風とは大きく異なり、児童書(童話?)も書くというネスボの片鱗が垣間見えるかなしくも美しい掌篇だ。特にラストはアンデルセンの有名な童話…
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【真実の檻】下村敦史 ★★★

 下村敦史【真実の檻】を読んだ。いわゆる冤罪ものだ。はじめの方から違和感を持ちながら読み進めたが、最後はちゃんと落ちるところに落ちて、まあ良かった、というところ。素直に読めないところは我ながら最近性格がひねてきてるのかも。  大学生の洋平は最近亡くした母の遺品を整理していたら押し入れの天井裏に隠された箱を発見した。それは洋平が…
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【スノーマン】ジョー・ネスボ ★★★★

 ミステリーでありホラーであり、同時にスリラー、サスペンス、アクション小説という側面もある。ノルウェーの作家ジョー・ネスポの刑事ハリー・ホーレのシリーズの第7作目、【スノーマン】を読んだ。下巻の後半からは止まらず、夜中の2時までかかって一気読みしてしまった。面白い面白い。長い小説なのだが、作中チラッチラッと出てきた語彙や挿話…
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【夏をなくした少年たち】生馬直樹 ★★☆

 貴志祐介による「深い感動に包まれた。得がたい才能だ。」という帯の評に釣られて、みなとみらいのTUTAYAで新品を買った。新人作家の【夏をなくした少年たち】。新潮ミステリ大賞受賞作でもある。  小学校時代の最後頃に誰でも経験したはずの少年たちの結びつき。いたずらずきでちょっと悪がる年頃の4人の少年たちのチーム。しかし、そのひと…
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【コマドリの賭け】ジョー・ネスボ ★★★★

 この暑い夏に寒~いノルウェーの小説を読んだ。ジョー・ネスポという人の【コマドリの賭け】。全世界でシリーズ累計3500万部を越えるというキャッチ、しかもそのシリーズつまり刑事ハリー・ホーレのシリーズの最重要作!であるという、ので、ついamazonで古本を購入してしまった。・・ら、シリーズの2作目だった。1作目から買えばいいのに。また…
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【いきぢごく】宇佐美まこと ★★★★

 宇佐美まこと【いきぢごく】。この人の特徴は入念な事前調査と資料の読み込み、それと常に故郷である愛媛県、伊予の国を題材とすることだ。わたしのとうになくなった大正生まれの母の名がイヨ(昔の名前付けではあたりまえ)であるのと、自分が就職して赴任した伊予の国で7年間ほどを過ごした事、そこで今の家内を娶ったこと、などから伊予を舞台とする物語…
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【その犬の歩むところ】ボストン・テラン ★★★☆

 またまたボストン・テランの作品を読んだ。前にも書いたが特にボストン・テランのファンでは無い。前にも書いたがamazonのリコマンド機能によりおすすめ品として表示されるのでつい買ってしまったのだ。内容の説明がまたうまくできていて、個人的な志向になぜかヒットするのだ。ビッグデータを駆使するamazonのAIにいいようにコントロールされ…
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【わが心のジェニファー】浅田次郎 ★☆

 久しぶりに泣かせの(個人的感想による修飾)浅田次郎の本を読んだ。出だしはすごく好みの感じではじまり、期待を高めて読み始めたが、ん~~、何をやりたいのかわからん。最後はさすがにチラッと泣けたけど、ちょっと無理があるのでは? 早い話が、日本びいきの恋人にプロポーズしたら、受ける条件として日本へ旅行にいくように言われたニューヨーカー…
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