【ソウルケイジ】誉田哲也 ★★★

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 10年ぐらい前だろうか、誉田哲也の【ストロベリーナイト】を読んで結構その派手な設定に衝撃を受け、記憶に残っていたし、生半可な物書きでは無いな、とは思っていたので、本屋で何度も目にしたこの【ソウルケイジ】を、まあどうせ前作と同じようにど派手な演出なのだろうと思いつつ、ついにBookOffで108円で購入した。【ストロベリーナイト】を読んで、この作者のパターンは”見切った”と思ったので、特に食指が動かなかったのだが、何度もあちこちの古本屋・新本屋で長期間目に晒されていたので、最終的にはやはり買ってしまった。繰り返しの認知が購入行動を誘う、という典型ケースだ。

 ストーリーは、最初の出だしから既にネタバレになるので省略するとして、決して読み手を飽かす事無く、気が付いたら手にとって読み進めているという感じの、文句ない進行である。特に序章を読んだ段階で、これからどれだけ哀しい胸揺する物語が展開するのだろうかと思い、ちょっと先走って涙ぐんだりしてしまった。
 そういった意味で、”つかみOK”で、そのまま読ませられてしまったが、まあ、かなり早い段階で事件の鍵となるトリックの大筋が読めてしまったのは残念である。しかし、最後まで読んでみれば、至る所に”読者に注意を促す”伏線を張っており、それが後になって”なるほど”と思わせる辺りは、美しく出来たサスペンス小説ではある。

 今回は【ストロベリーナイト】→【ソウルケイジ】と繋がる、女刑事姫川玲子シリーズだが、作者の他のシリーズも今度読んでみようと思う。

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